がんはどういった病気なのか?

がんの種類



癌の名称や種類は、基本的に癌細胞が見つかった臓器や組織から決められることになっています。
すべての臓器や組織に癌は発生しますが、人間の体は、それぞれ固有の機能をする臓器固有細胞と、
その臓器固有細胞を支持する組織からなっています。
 
こういったことから癌は(1)造血器でできるタイプ(2)上皮細胞でできるタイプの「癌」
(3)非上皮性細胞からなるタイプの「肉腫」
に大きく分けられます。
レアケースですが一つの腫瘍の中にふたつ以上が混在する「癌肉腫」も発生します。
発生する頻度としては肉腫と比較すると癌腫のほうが断トツに多いです。
 
これ以外に(4)上皮内新生物があります。
上皮細胞と間質細胞の境界している膜を破って浸潤していないがんのことです。
浸潤していないので手術すれば治癒します。

 造血器でできるタイプ
これには「骨髄腫」「悪性リンパ種」「白血病」があります。

上皮細胞でできるタイプの「癌」
上皮性腫瘍は上皮細胞でできる癌のことです。
代表的なものには「舌がん」「咽頭がん」「喉頭がん」「卵巣がん」「子宮がん」「大腸がん」「胃がん」
「乳がん」「肺がん」
があります。

非上皮性細胞からなる「肉腫」
代表的なものは「血管肉腫」「脂肪肉腫」「線維肉腫」「平滑筋肉腫」「横紋筋肉腫」「軟骨肉腫」「骨肉腫」
があります。
それぞれ発生した組織名が付けられています。
 
造血器がんを除外すると大部分は塊を作ってできます。
これらを総称して固形腫瘍(こけいしゅよう)を呼ぶこともあります。上皮内新生物もっともよく見つかるのは子宮頸部(けいぶ)です。